『夏学期終了！』　2010年6月

　日本の大学の前期にあたる冬学期が１０月〜翌２月で、後期にあたる夏学期が３月〜６月。私の今回の一年間の研修は、諸事情により夏学期→冬学期の在学になります。６月まで走りぬけたら夏休み！！と思っていたのですが…ようやくクラスメイトとも仲良くなれた〜と喜んでいたら、どさくさに紛れてあの子からもこの子からもオケや室内楽の授業の代理出席を頼まれ（やられた！）、にわかに忙しい後半戦となりました。

　６月に入り、５月の長雨もようやく上がって久々の青い空…と思いきや、いきなりの夏到来。学校には冷房がないのでレッスン室は早くも蒸し風呂状態になり、女子の露出度は日増しに高まり、足元はもちろんビーサン、中には靴を投げ出して裸足でレッスンを受け始める子もいて…うーん、ヨーロッパは自由ッ♪　６月いっぱいで学校が早々と終わっちゃうのも納得です。この暑さでは、ムリ！

　６月８日にシェーンブルンでウイーンフィルの野外コンサートがありました。

　なんと入場無料！　ものすごい人だから覚悟してョと事前に忠告を受けていた通り、行きの地下鉄からすごい混雑。でも、日本の花火大会に比べたらそれほどでもないかな…と言えば何となくイメージしていただけるかと思います。

　プログラムは、どうやら全体のプログラム構成のテーマが『宇宙』だったか何だったかだったようで、のっけからウイーンフィルでまさかのスターウォーズ！ちょっぴりウイーン風のJ.ウィリアムズは、あぁここはアメリカから遠い国なんだな、と思いました＾＾；。後半は照明の派手な演出、最後には花火まで上がって、大盛り上がりでした。楽しかった！！

　学校はまだ終わっていなかったものの、６月下旬にクラリネット奏者Yさんが恩師を訪ねてミュンヘンにいらっしゃるというお話を聞き、勇気をだして“初ひとり電車旅”。行ってきました！

　レッスンと授業の関係で日帰りの忙しい旅になってしまいましたが、夜明けとともにウイーンを発ち、異国での感動の再会のあとYさんにミュンヘンの街を案内していただき、恩師のシュタルケ先生（８０歳）と５歳の可愛い息子さん（！）にもお会いでき、そして幸運にもバイエルン国立歌劇場でオペラまで観て、ミュンヘンビールもしっかり堪能（味見？）して夜行列車で帰るという…ウイーン発ウイーン着ほぼ２４時間の、何とも充実した楽しい旅行でした。

　バイエルン国立歌劇場のその日のオペラは、大人気公演で随分前から売り切れだったらしく、『suchen（「探す」。開演前に会場付近で余ったチケットを売ってくれる人を探す。）しても今回ばかりはムリかも』と聞いていたのですが、せっかくミュンヘンまで来たのだから〜と、ダメもとで、これも私にとっては初suchen体験でしたがYさんと二人して頑張ったら、なんと！ライバル続出の中でも運よくすんなり売ってくれる人にめぐり逢い、『Danke!（ありがとう）』を何度も何度も言って、大興奮で入場しました。ラッキー！

　ウイーン〜ミュンヘンは電車で４時間くらい。往復で１万円ちょっとでした。

今月のお気に入りドイツゴ：Eintritt frei!!!（入場無料！）